小学校におけるIT教育の意義

小学校の授業の中でもIT教育がさかんに行われるようになってきました。

IT機器の操作そのものを学ぶ内容もあるのですが、算数・理科等の授業の中で、複雑な図式やイメージをIT機器の機能で補完しながら、より理解を踏めメル補助ツールとして活用することも多いのです。

IT機器を使いこなすことは、反復作業や大量の情報・データを加工したり計算させるような活用や今まで各科目の補助教材であったものをIT機器により、視覚的効果を生み出しことで、現実では体験できない事象を仮想的な世界で見せることができるようになります。

これより、自然に触れる機会の少ない子供達が、学びを深めることができるようになってきます。

IT教育は、機器の操作能力を高めることが一番の目的でなく、機械に任せることたできることは任せて、人しかできない創造性を高めることや、協働学習において、IT機器を有効に使いこなすことで、学問への関心を高めることこそIT教育の真の目的と言えるの思うのです。

本当に定着するプログラミング教育とは

小学校でプログラミングが必須となるとは言え、やるのは微々たるところになります。中学校なら定期テストがあるので、年に3回その定着度をチェックできます。科目としてなくても、技術の中に組み込むことができるからです。しかし、そのテスト方法は紙面上であることもあり、実践的であるとは言えません。本来ならパソコンに実際に打ち込むことができたら良いのですが、テストだけアナログ方式なのは教育現場としては譲れないようです。

学力レベルの高い生徒は、高校では主要5科目が優先されます。進学校ではプログラミング教育が遅れるという事態になるでしょう。あってもそれは副教科であり、センター試験や大学入試で使われないから必要ないと切り捨てられます。よって、本格的にプログラミング方面へ行きたいという場合は、学力レベルに関係なくその専門学校や商業高校へ行く必要が出てきます。より即戦力になる人材を確保したいIT業界からすれば、進学校は狙えなくなります。

IT教育は実践よりもまずは知識を

小学生や中学生、それに高校生へのIT教育は全く無意味だとは思っていません。表層だけのIT教育だったとしても、ITの仕事に興味を持つきっかけになればいいと思いますし。

それに、「自分が今見ているインターネットページがどのように成り立っているのかー」といったことや、「web上のアプリケーションソフトはどのように作られて、そして動いているのか」といったことも、仕組みがなんとなくでもわかっているだけで、パソコンの触り方も違ってくると思いますから。

webページやアプリケーションソフトがどのように成り立っているのかをわかっていれば、動作が遅くてもエンターキーを連打してさらにパソコンの動作を遅くする、もしくは完全にフリーズさせることもなくなると思いますから。

「どのようにできているのか?」という仕組みがわかるだけでも、身近なIT関連製品に対する触り方も違ってくると思いますからね。だからこそ、IT教育は実践よりもまずは知識を中心に子どもたちに教えていったらいいと思うわけです。

今どきの小学生は将来みんなプログラマーか

2018年度から全国の小学校では「新指導要領」の移行期間が始まりますが、その中で注目されているのが「プログラミング」です。すでに一部の小学校では、タブレットやPCを使ったプログラミングの授業が行われています。自分が描いた絵を動かしたり、ちょっとしたゲームを作成したり。子供たちは戸惑うことなく、楽しみながらプログラミングを学習しています。そして2020年には、新指導要領が施行されるため、すべての小学生がプログラミングを学習することになります。親世代はワードやエクセルを使うのがやっと。その横でもしかしたら、わが子は自分でプログラムを書いたゲームで遊んでいる…なんていう日がやってくるかもしれません。私たちが子供の頃とは違ったスキル・能力がこれからの世代には求められてくるのですね。オリンピックが開かれる2020年。全国の小学生はどう変化していくのでしょう?ITスキルを身に着けた子供たちが日本を変えていくかもしれません。

低学年時のIT教育の大切さ

小学生の段階でIT教育の時間を設けることは、これからの時代に対応するためには、必要不可欠な時間だと言えます。

実社会で仕事をしていく上でITリテラシーを有していることは避けて通ることができないからです。

しかし、単純にIT機器を使えるだけでなく、より高度にプログラミングの考え方をマスターすることは、社会に出た時に機械に任せることができる仕事は全てIT機器に任せて、本来、人が行う考える仕事、創造する仕事に専念できることに繋がって行くことにもなってきます。

まだ、子供達には基礎的な学習が必要な年代ではありますが、創造性を発揮させることができるように、IT機器価値をしっかりと認識させることが、とても重要だと言えます。

少子化の時代にあって、これからの時代は限られたマンパワーで仕事の効率化が求められてきます。

したがって、IT機器を高度に利用できるように、この年代からの教育のあり方が、とても重要になってきます。

中途半端なIT教育よりも読み書き英語か

私的にはIT教育は高校生ぐらいからでいいのかなーと思います。というのも、今の小学生、中学生に対するIT教育って内容がいい加減だと感じますもん。こちとらIT業界の現場の人間からしましたら、「IT教育をするのならば、ちゃんと教えて!」と思いますから。

中途半端なIT教育で時間をとっているよりも、漢字の書き取り練習や英語の勉強をした方がよっぽど身になると思うのですが。私個人の考え方ということを前提にしてお話しますけれど、IT教育だなんだといっても、IT仕事の現場に出る際には結局は根詰めて一気に習得にかかる方が時間の使い方として効率がいいと思うのですよね。

ですから今のIT教育のようにたまーにサラーとIT教育をするだけでは、結局は身につかないと思いますので。それならばIT仕事の現場に出た際に、しっかりと技術および知識が身につくようにまずはベース作りをした方がいいと思うのです。

ですからこそ、読み書き英語の教育の方が結局はIT仕事をするにしても、大事になってくるのではないだろうかーと思うわけです。

IT教育推進の影で懸念されること

いつの時代もその時代の情勢にあったと思われる勉強がカリキュラムに取り入れられるようになるのは当然のことです。時代の流れに逆らうことはできません。極端に言えば、今の世の中パソコンが使えるか使えないかでは、何をするにしろ断然使用できたほうがアドバンテージになるのです。もし使えない人がいて求職中ならそれだけで間口を狭めてしまいます。ただしなぜ、小学生や中学生といった小さい時からITの勉強をしないといけないのだろうかと思うことも多々あります。今やどの学校にも、パソコン室というのはあります。しかし、小学生でITの勉強をしなくても、この先いつでもITの勉強をする機会はあるのです。小学生には小学生でしかできないことに時間をかけるべきなのです。例えば、勉強で言うなら国語力を高めるために本を読むことです。忙しい大人になってからは時間を割いてなかなかできるものではありません。本を読む力は想像力が求められるのでひとことで言えば人間らしさを育むことになります。そして人間らしさなんてものは長い年月をかけてつくられていくものです。小さい時からその修練を積んでいないと大人になってからでは遅いのです。ITは得意でも、どこか人間らしさがない人がが増えることは恐ろしいことです。

高校生とIT業界双方に良い影響をもたらすプログラミング教育

プログラミング教育が義務化された後のIT業界は、特に高校生でそれに特化した生徒がいるというのは強みになるでしょう。長い間IT業界にいた人よりも、下手をしたら生まれてからずっとパソコンやスマホと一緒に育った高校生の方が上を行くかもしれません。

新しいものに抵抗がなく、早い理解ができる若者が増えれば、IT業界は即戦力として会社に迎え入れることができます。そうすればさらにスマホアプリなどの開発に力を入れることができ、ますます洗練されたIT社会になっていきます。

就活をせずとも、高校の方に求人が来ることになれば高校生としても負担が少ないですし、いつも持ち歩いているスマホの世界に自分がかかわれるというのはモチベーションアップにもつながります。学校で学んだことが直に生きる職場で働けることになれば、今までの勉強が無意味であったとおも思わなくなります。

プログラミング教育は、高校生にもIT業界にも良い影響をもたらすことでしょう。

訳がわからず行うプログラミングにどれほどの意味があるのか

プログラミングは今からの時代やっておいて損はありません。だから小学校から楽しく遊び感覚で教えてもらえるのは、子どもたちの将来を考えたら役に立つことも出てくるでしょう。

しかし、現在のプログラミングの教え方の問題点としては、まだアルファベットにも慣れていない小学生にプログラミングを教えるのが難しいことです。「これはこう」と理由を付けずに教えることは簡単ですが、小学生は理由を求めます。「こうだからこう」と、きちんと説明がなされ、それを自分自身が納得することで習得していきます。その点、プログラミングは難しいところまで踏み込むと小学生の能力では理解できない部分も含むため、どうしても表面的な教え方となってしまいます。

「よくわからないけど、外国の文字と数字を並べるとこうなるらしい」というあやふやなままでは、その定着まで行くのは難しいのです。本当に実用的レベルまで行くなら、小学校で習う範囲はお遊びであり、ただパソコンに慣れさせる作業と言えます。

ITは必要だが子供の本分もある

よくビジネス本などで語られていますが、ビジネスマンとして圧倒的に求められるスキルとして、会計、英語、ITと言われています。このどれか一つのスキルが卓越していれば、ビジネス界で生き残ることができるでしょう。

そんな中インターネットの普及や、AIなどの技術が進歩し、会計や英語のスキルはコンピューターが取って代われるようになりました。やはり一番ひつようなのはITスキルだと言えます。

英語を子供の頃から習うのが望ましいように、ITスキルが学校で必修科目になることは至極当然であり、日本のこれからを考えても必要なステップだと思います。

ただし、懸念されるのは、子供の頃からパソコンやタブレットを当たり前に使うことです。パソコンやタブレットを長く使うことは目に悪影響を及ぼします。また、それらを使う時間が長くなるのに比例して、子供たちは外で遊ばなくなってしまい、身体を動かすことをしなくなります。そうなると体の弱い子供に育ってしまいます。

ITを子供の頃から学ぶことは必要です。ただし、子供の本分も忘れない教育現場の姿が求められるのではないでしょうか。